クマにならって…
部屋にある目に見えるものだけでなく、自分にとって大切な『時間』も、余計なものは省いて、スッキリさせていきたいものです。
昨夜から、台風並みの強風が吹き続ける中…(全国的に荒れてますね…)
『時間』について、考えてみました。
何年たっても、手放さずにいる本があります。
『世界で一番シンプルな時間術』
ヴェルナー・ティキ・キュステンマッハー
マリオン・キュステンマッハー
表紙も気に入っています。
この本、実は近所のコンビニで見かけて手に取ったのです。
2006年、2007年頃のことですね。
何となく手に取って、パラパラめくり、何かピンとくるものがありました。
コンビニで単行本を買ったのは、はじめてでした。
何度も読み返し、今にいたります。
そしてまさか、コンビニで買った本をこんなに長い間所有し続けるとは思っていませんでした。
これまで何度もやってきた、本棚の本いる・いらないにふるい分ける際、一度も「捨てたい」と思ったことがない、不思議な本です。
さて、時間術の本は世の中にたくさんありますが。
この本は時間の効率化のお話しだけではなく、
・いかにリラックスして過ごすか、
・いかに時間を味方につけて、楽しい人生を送るか、
についても、しっかり述べられています。
実際私が一番気に入っているのは、時間に対する気持ちの持ち方を、動物に例えているところです。
たとえば、
秘訣③すべてを手に入れようとするな<時間と仲良くなる技術>
という章では、
クマにならってストレスから解放される
という、とても魅力的な見出しから始まります。
まずは、どっしりとして素晴らしい生き物であるクマにならって、ゆったりとかまえる術を学ぼう。漠然とした不満感、胃の不快感や背骨の痛み、血行不良、倦怠感、その他多くの体の不調は、しなければならないことが多すぎたり、自分自身に対する要求が度を越していたり、人からの期待が大きすぎたりといった、精神的なストレスが原因になっていることが多いからだ。(p.88)
ゆったりとかまえるということは、そうしたいと思っていても、日々の生活の中に埋もれてしまい、忘れがちです。
でも時々立ち止まって、自分にできているかどうかをその都度確認していきたい、そんなふうに思いました。
この本を手にしたころの私は、仕事のことで時間に追われすぎ、まったく時間との折り合いがついていなかったと思います。ここで言われているとおり、ストレスもすごかった記憶があります。
そして私がもっとも気に入って、実践?しているのは、この次の見出し。
ごろごろする時間も大切
クマはごろんと横になっていることが多い。私たちのおすすめは、一日のスケジュールの中に、クマのように横になって背骨の部分をリラックスさせる機会をできるだけ多く作ることだ。(p.90)
シンプルなことですが、言われるまで深く考えたことがありませんでした。
私はすぐ横になったり転寝したり、というタイプではないので、言われてみるととても新鮮でした。
家にいるときには、何かに没頭していても時々休憩を挟むこと、意識して背骨を横たえて、クマのように身体を横たえる、ということを今でもするようにしています。
その他“クマ編”を簡単にご紹介しますと、
◆後は魚を捕まえる前と後のクマのように、緊張と脱力の両方を身体に無理のない形で味わうのだ。(p.91)⇒体を動かす時間をつくる
◆「ちょっとした仕事」やルーティンワークにも時間がかかるんだ、ということをはっきり分かってもらおう。(p.91)⇒大きく見せる
◆クマは子供に一年以上にわたって授乳をする(中略)。クマにならって、自分が取り組んでいるプロジェクトが完成するまで十分な時間をかけられるようにしよう。(p.92)⇒大事なことにはじっくり取り組む
◆クマのような分厚い皮膚を自分のものにして、まわりの人たちのチクチクしたイヤミや皮肉などから身を守ろう。(p.93)⇒分厚い皮膚で身を守る
良い機会なので、またじっくり最初からこの本を読んでみます。
それでは、また!