混沌を泳いでいた、中田敦彦さん
こんにちは、madoitaです。
最近電子書籍で発売された、オリラジ中田敦彦さんの自伝『混沌を泳ぐ(1)』を読みました(今後続編がどんどん出るそうです)。
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ご存知の方も多いと思いますが、中田さんのYouTubeチャンネル『YouTube大学』登録者数が最近400万人を突破し、私生活ではシンガポールに移住されたり、吉本興行を辞められてからさらに動きが大きくなっていらっしゃる気がします。私にとって目が離せない人になりつつありました。
そんな方の自伝。壮絶な内容でした。
このままでは、だめになる。
人から仕事をもらうのを待っているだけでは、いずれ海に沈んでしまう。
これからは、自分で仕事をもらう、いや、自分で仕事を生み出していかないといけない。
そんな漠然とした焦りからこの物語は始まります。
同時にそれは中田プロジェクトの始動。オンラインサロンへの道を歩み始めることになります。
今見ていると、オンラインサロンやYouTubeで大成功し安定した活動をされている数少ない芸人さん?という立ち位置にいらっしゃいますが…本当にたくさんの失敗をし、葛藤し、転んでも直ぐに起き上がって猛烈な勢いで前に前に突進してここまでこられたんだなぁ…と、本を読ませてもらって感じました。
成功している人は、簡単にそこにたどり着いているわけではないんだなぁ…
当たり前のことかもしれませんが、中田さんの苦労の連続だったエピソードを読んで改めて思ったのです。
オンラインサロンって何?
まずここから始まるのですが、オンラインサロンの世界で先を行っていた唯一の芸人さんの西野さん。西野さんの“お前、力あるから自分で独自にやった方がええと思うで”という、強い後押しがまずあったこと。
そして中田さん、実はすでになんとなくやってみたけどうまくいっていなかったYouTube。こちらはYouTubeで成功していたカジサックさんの一言“お前、教育系のYouTubeやったらうまくいくと思うで”。
この2つの出来事が大きく後押しすることとなり、のちの中田さんの人生を変え、今の大成功に繋がっていきます(つまり、キングコングのお二人の後押しですね。他に、メンタリストDaiGoさんやホリエモン、箕輪さんや落合さんの影響&アドバイスも受けていらっしゃいます)。
本当にハラハラしたのは、中田さんがオンラインサロンを開設するまでのジェットコースターに乗っているような準備期間です。
オンラインサロンがいいらしい、と信じてはいたものの、何をどうしたらいいのか??迷いながらも実際に先にサロンを作ってしまい、作りながら壁にぶつかっては起き上がり、揉め事が起きては、立ち止まって考え…本当に、“やりながら考えていく”ということを実行されていました。
・どんな人を集めたらいいのか?→とりあえず、オリラジのファン、RadioFishのファンに声をかけて人数としては集まった
・申し込みが殺到して、サーバーがダウンした→急遽、サロンごとFacebookに移転、Facebookの使い方がわからない登録者へのフォローなど技術的な問題も多発
問題が起きてはクリアする、その繰り返しで前へ前へ。
しかし中田さん、勢いで作ってしまっていたため、肝心な“何をするための何を目指しているオンラインサロンか?”ということがまだ決まっておらず、登録者さんの間ではクレームや批判が殺到してしまうことになります。
オンラインサロンは、ファンクラブではない。
ここですね。
藤森さんのファンやRadioFishのファンは、納得できないことだらけだったようです。
そして中田さんがこのオンラインサロンはRadioFishに託して残したまま、一人組織から出て、自分だけのオンラインサロンを立ち上げ、今に繋がります。
しかし!
最初に中田さんのサロンに集まった人数は、30人!
芸能人で名も知れているだけに、中田さんご本人が1番ショックだったと思います。
ここまで読むと、もう私も一緒にジェットコースターに乗っているような気持ちになってきますが(笑)
しかしメンタルも強く、怒涛の勢いで人生を前に進める中田さん。ここからはまさに“進撃の巨人”のごとく、もう自分が傷だらけになることも厭わず、前進していかれるのです。
何が大切なのか。
私は話を読んでいて、
・失敗から何をどう学ぶか?
・失敗の原因を冷静に分析できているか?
・人の話をしっかり聞いた上で、自分の揺るがない考えも持っているか?
自分で何かを切り開いて作っていくには、これが本当に大事なことなんだなと強く感じました。
私が1番印象に残ったエピソード
最初のオンラインサロンを立ち上げる前、自分でチケットを手売りしてみる、という西野さんのやったこと(西野さんはライブではなくサロンのイベントチケットでしたが)をそのまま実行した中田さん。地方のライブチケットの手売りをお一人で実行されます。
品川駅の、名古屋・大阪行きの新幹線ホームに一人立って、ひたすら人の顔をみていたそうです。
そこで、あ、オリラジのあっちゃんだ!という表情をしてくれた方のところに行き、「これから大阪ですか?奇遇ですね〜実は今度大阪でライブやるんですよ〜。」と1枚1枚チケットを手売りした話。
すでに名が知れていて、なんでもマネージャーがやってくれていた時期にこの行動力。
アドバイスされたことは、そのままやってみる。
なかなかできないことだと思います。
偉いなぁ。
私はどうなのか?
私はオンラインサロンには入会していません。一視聴者です。
ですが、この本は今の自分と少しリンクするところがあり、全く違う分野ではありますが、共感できる場面が多かったです。
私はオンラインで英語講師をしており、これまでの実績から子供対象のレッスンをしています。
ですが、“英語”という広いくくりにすると、何か大きなことに繋げていけるような気がするのです。
今は、自分の持っているものが1つ1つ、バラバラなコンテンツとして存在していますが、それをまとめたら、何か大きな一つのものが作れるんじゃないか?ぼんやりですが、そんなことを考えています。
今そしてこれからの時代、大事な能力の一つはきっと、“情報検索力”だろうなぁと感じます。
最後に
実は10年ほど前に、NHK BSプレミアム“熱中スタジアム”という番組からオファーがあり(ハリーポッターの回でした)出演したことがあります。その時のMCが中田さんでした(その回の収録はアシスタントが代理の福田萌さんで、この再会がのちのお二人のご結婚に繋がったそうです)。
1回目と2日目の収録間の休憩時間が終わるころ、席に戻ってきたタイミングで中田さんが私にさりげない質問をされ、私が答えた、という短い会話がありました。
そんなこともあり、いまだに私は中田敦彦さんを身贔屓しています(笑)
この時の7時間にわたる番組収録で中田さんに感じたことは、
・抜群に頭の良い、回転の早い方
・出演者の発言に対するフォローや人に対する気遣いが細かく、行き届いている
ということでした。
久しぶりに『学び』の領域を超えた本でした。
それでは、また!