ミニマリズムで生き残る
1週間で8割捨てる技術、という本を読みました。
筆子さんの文章は読みやすく、またミニマリズムの本質を基本的なところから書かれています。
また、ご本人が4度にわたるリバウンドののち、今のミニマリストの生活になられた、という点でも、実践に基づいたお話が聞けて参考になると思います。
他のミニマリストさんたちの本と重なる部分も多いので、筆子さんならではのお話、私が新しい学びとして感じた内容を、忘れないようにメモしておきます。
【 捨て方】
本を捨てる
・「また買うか?」と自問自答して「買わない」本は捨てる
・一度読んで気が済むような本は電子書籍でさくっと読んでしまい、何度も読みたい本は紙の本を利用する方法もおすすめ。
・一度その本を読めば、体験は終わる。その本の使命は終わっている。大事なのは体験したということ。体験したことは、たとえ自分では「忘れてしまった」と思っていても、体のどこかに残っている。
書類
クリアファイルに入れて保管、スキャンしてパソコンで保存…こんなことをするために時間と体力、気力を使うのはもったいない。
文房具
使うペンやノートの定番を決める。3年で使いきれる量だけ持つ。
思い出の品
・あまりにも「思い出の品」と言いすぎているような気がする。使ってなかったり存在を忘れていたら、それは不用品、ガラクタ。
・思い出の品を捨てたところで、自分の人間性が損なわれるわけではない。私たちは今という時間、そして今よりちょっと先の未来を見つめて生きていす。
ガラクタ
ガラクタは引き寄せの力が強い。綺麗な場所にたった一つ何かを置くと、モノはその周囲に集まってくる。
【筆子さん語録】
・家の中でもっとも汚いのはキッチンスポンジである。
・物を買うことも要らないものをコンスタントに捨てることも共に生活習慣。
・一度モノを所有するとその後も管理しなければならないので、限られた自分のリソースを使うことになる。
・人は空いている場所には何かを収めたいと思う。
・食品以外買わない「30日チャレンジ」
・欲しいものがあったら、とりあえずノートに書いて30日は買うのを待つようにする。
・「ワンインワンアウト」筆子さんは1つは言ったら50個出していたことがあるそうです。
・買ったら48時間以内に使う。
・ゴミはなぜか仲間のゴミを呼ぶ。
・毎日15分は要らないものを捨てる時間にあてる。
・給料日を「買い物する日」ではなく、「ガラクタをチェックする日」にするのもおすすめ。
・コートニー・カーバーさんの「333ファッション・プロジェクト」3か月間33アイテムのみを身に着ける。他は全部箱にしまう。
→筆子さんは実践後、28アイテムを身に着けたことが判明。自分が好んで着る服はいつも同じだということがわかったそう。
・今の暮らしを変えるためには自分の思考やパターンを一度壊す必要がある。
心に残った話ばかりです。一番参考になったのは、これ以上捨てられない!から、どうやって前に進むか?でした。
【もう捨てられない!からが本番。そんな時は視点を変えてみる。】
1部屋の写真を撮ったり、動画に撮影してみる
2いつもと違う姿勢をとって、物理的に視点を変える
3徹底的に掃除機をかけてみる
4試しに取り去ってみる
5家族や友達に指摘してもらう
61週間以上自宅を離れる
7捨てるのではなく選んでみる
なるほどな〜と、とても参考になりました。
【捨てるのが辛くなってきたら】
「捨て疲れ」が始まったら、肉体的に疲れていることが多いので、無理に捨てず、1日1個ずつ捨てるぐらいにする。そして「捨てる事」に過度に期待しすぎない。困ったときは流しを磨く。
少ないもので豊かに暮らすことをめざすミニマリズムは、超高齢化時代にあって大きな助けになるはず。なぜなら、生活費を得る方法は、
収入を増やすか、
支出を減らすか、
あるいはこの両方
です。
すると支出を減らす、つまり節約をするしかなくなります。生活費を縮小してお金を節約する、つまり小さな暮らしをするのです。小さな暮らしとは、身の丈に合った暮らしをすること。
【ミニマリスト】
モノを減らす人ではない。
「レス・イズ・モア」のポリシーで自分らしく暮らそうとしている人達。部屋の中を空っぽにするだけの人ではない。
モノが少ないと時間とスペースが生まれるので、自分の人生にとって大切な事を見つけやすくなる。
モノを持ちすぎると、困るのは老後。50歳からは生活を縮小した方がいいとより強く思うようになった。
◆◆◆
本当に久しぶりに、頭にすっすと入って来る本でした。
実はこの本、前からよく見かけていたのです。
ですが、そのまま読み進んだことはなく、今なぜかふと購入して読み進み、一気に読み終わりました。
この本を読む『時』が来た、ということなのでしょう。
いろいろな角度からミニマリストをながめるのは、とても参考になります。
本日は、読後メモでした。
それでは、また!