ゆるミニマリストの仕事と暮らし

日常に垣間見える、ゆるミニマリストの仕事と暮らし

幸福な毎日への切符??

私のバイブルのうちのひとつ、井形慶子さんの

 

『イギリス式月収20万円の暮らし方』

 

 

 

イギリス式月収20万円の暮らし方

イギリス式月収20万円の暮らし方

 

 

 

 

この本、今更ですが本の“帯”の文言がすごかったのでご紹介します。

 

 

 

<表>

迷わない人生をおくるヒント

イギリス人の年収は日本人より低い。しかし、将来の不安におびえて暮らす日本人より間違いなく楽しく日々をおくっている。同じ一生、同じような経済レベルでこの差はどこから生まれてくるのか。それは細部に宿る「幸せの哲学」にあった。渡英60回、著者イギリス考察の決定版!!

 

<裏>

イギリス人はこうやって暮らしを楽しんでいる

(本の目次から、いくつかの項目を抜粋して紹介して)

すぐ取り入れられて、何かが確実に変わる

幸福な毎日への切符!

 

 

 

帯は大事と言いますが、読みたくなるような魅力的な文言です。

 

この本はマネー本ではありません。

 

少しはお金の話もありますが、イギリスと日本の生活文化の違い、こういうところを見習ったら、日本人ももっと豊かに暮らせるのではないか、という考察が主です。

 

 

井形さんはシンプルライフの提案者でもあります。

 

 

行きついた先がミニマル思考だった、という項目も多いです。

 

ミニマル生活は、江戸時代のことを考えると、

 

もともと私たち日本人が得意だった

 

というか、発祥だった、といってもいいと思うのですが、なぜ日本人は今物に囲まれ、身動きがとりづらくなってしまったのか。

 

イギリス人のシンプルな考え方に、自分ならどうだろうかと当てはめて考えてしまう本です。

 

たとえば。

 

日本人会社経営者のお父様が亡くなられ、お父様にとっては価値ある、残された大量の工芸品。でも業者に見てもらうと、お金をもらってもいらない、と言われるほど価値のないものだった。3人の息子、というかその妻たちが片づけに奔走するが、作業は終わらず、引き取り手を探すのも一苦労。お金もかかる。全員が追い詰められ、最後には夫婦のいさかいまで起こった、

 

という話との対比で、

 

病院で急死したイギリス人のお父様の家を片づけようと息子が訪ねると、そこはまるでお父様が生き返って部屋の整理をしていったのかと思うほど、がらんどうだった。置いてあったものは、家具を含めわずか10点ほど。その中に、白い小箱があった。息子は翌日彼女に手伝ってもらって、そのすべてを自宅に持ち帰った。1人になってからその白い小箱をあけると、そこには代々伝わるスターリングシルバー(純銀)のカトラリーが入っていた。この父親は、息子に残すべきものを明確にして旅立っていたのだった。

 

 

という話が出てきます。

 

 

私はこのがらんどうの部屋に住んでいたお父様の話が大好きです。

小さな小箱が残されていた、というのも聞いていてわくわくします。

 

現在、生前整理という言葉があちこちで聞かれるようになりました。

 

この本が出版されたのは、2004年、第8刷発行が2006年です。

 

井形慶子さんの本は、発行されているほぼすべてを読んでいますが、早い段階からシンプルに暮らそう、物を減らそうと、日本ではいかに物が過剰流通しているかに警鐘を鳴らしていらっしゃいました。

 

物を捨てることに特化した本ではなく、

 

豊かな暮らしの中にシンプルライフがあり、

古いものを大切にしたり、

お金の話があったり。

 

そんな流れの中でも、大切な事として

 

物を過剰に持たない、

物を捨てましょう、

 

ということを言われています。

 

なので、読んでいて豊かな気持ちになれます。

 

 

…というようなことを、井形さんご本人にSNS上でお伝えして、お返事をいただいたことがあります。

 

豊かな暮らしをおくりたいものです。

 

それでは、また!